印傳博物館 展示案内

印傳のさまざま

 当館では館内を第一室と第二室とに分け、第一室では、印傳・鹿革工芸品等の古典資料と型紙を中心に展示し、第二室では道具や印傳屋の関連資料を展示しています。古典資料の劣化を防ぐ為、年間約4回毎に展示替えをしながら、常時さまざまな用途の資料を御覧頂けるよう展示を行っています。
 第一室では細密な技術を要す巾着・早道・莨入等の提げ物をはじめ、大型の革を用いる革羽織・火事頭巾等の服飾品まで、多種多様な資料を展示しています。代表的な装飾技法によって創られた模様の面白さや色彩等も併せてお楽しみ下さい。
 鹿革の装飾にはいくつかの方法があり、代表的なものに「燻」「漆付」「更紗」と呼ばれる技法があります。
 燻技法は太鼓と呼ばれる大型の筒に白革を貼り付け、竈の上部にある穴から出る煙で革を染め上げる独特な技法です。
 燃やす材料は主に稲藁が多く用いられ、白い煙によって茶褐色系に染まります。煙を当てる時間によって色の濃淡を出し分け、防染の方法を変えることにより縞や紋・小紋等の様々な模様を表します。
 熱や煙を当てると鹿革は繊維が変化して柔軟になります。その為、古くから提げ物をはじめ革羽織や火事頭巾等に多用されてきました。今回は燻技法によって装飾された多種多様な鹿革工芸品をご覧いただきます。
 同時に第二室では〈折り紙でぽち袋を作りましょう〉というコーナーを設けています。手作りのぽち袋で年末年始の行事に和の心を添えてみてはいかがでしょうか。

縦縞燻三ツ巻財布   燻銀箔蹴鞠
縦縞燻三ツ巻財布
20.0cm×25.0cm
  燻銀箔蹴鞠
径17.0cm

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