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開催期間
2005年12月4日(日) ~ 2006年2月26日(日)
日本人は心を新たにして初春を迎えてきました。まず、門松を立てて神を招きます。正月は生命を蘇らせ、生活を向上させる機会として、日常の小物にまで祈りをこめてきまし た。新年に購入する「春財布」には、中身が「張る」との願いがこめられ、巾着は「宝袋」とも呼ばれており、新たな宝が入るよう望まれた別称です。
「七福神巡り」の風習や「事始め」も正月の大事な行事として伝えられています。弓・蹴・書・茶の湯などの武芸や芸事の稽古始めには、新鮮な気持ちで取り組みます。また、百人 一首かるた・双六・羽根突き・凧揚げなども、幼少期より遊びの中で技を磨き人の和を計る心 を育みます。
甲州印傳には、初春を祝い慶び、寿福や平安を祈る小物が数々製作され、模様にも活かされています。富士山はその代表的な模様の一つで、高くそびえる姿は日本一の霊峰として崇められ、さらに厄を祓い、出世・繁栄・飛躍の象徴とされ、金運を招くとして尊ばれています。「一富士二鷹三茄子」は、人口に膾炙しているように、初夢の中の富士は第一の吉運として喜ばれます。松竹梅もめでたい模様としてよく知られており、「歳寒三友」と称され、冬の寒さに耐えた緑と花の生命力が尊ばれます。これに鶴亀を添えた蓬莱文は、中国の思想が日本化した吉祥文です。また、聖天子の出現を告げる鳳凰も、日本では太平・吉祥を表す瑞鳥として喜ばれています。
今回は、印傳の伝統的小物や模様によって初春の喜びを表し、正月の遊びとして伝えてきた懐かしい行事の図も参考として展示しました。
*この展示は終了しております。