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企画展 第30回 印傳の優品ー歴史を語る技と美ー

開催期間

2007年6月3日(日) ~ 9月9日(日)

企画展 第30回 印傳の優品ー歴史を語る技と美ー

印傳は鹿革工芸の傳統技法を現代に傳えています。
鹿革は丈夫でしなやかであり加工し易いため、太古より広く利用されてきました。永い鹿革利用の歴史の中で、その装飾法もいろいろ工夫されました。主な装飾法は染料による染め・藁その他の煙による燻技法・撥水性を目的に塗られた漆塗・多彩な色彩を用いた更紗技法等があります。
印傳博物館はこれらの傳統技法による鹿革の作品を保管し、常時陳列している唯一の博物館です。今回は、当館が収蔵する鹿革工芸品の中から技法的特徴を示す代表作を選び、様々の用途に応じた形も配慮して陳列しています。
鹿革の毛や不要物を除き、鞣されて柔らかくなった革は白革と呼ばれます。貴族の遊戯として傳えられた蹴鞠用の鞠は白革を利用した好例です。また天然染料による染革には藍・黒・紫・赤・黄 等の各色が見られます。燻技法は藁や松脂の煙の濃淡によって微妙な茶褐色系の色調を表し、武 具や袋物・革羽織等に広く活かされました。また糸掛けによる縞模様は燻の高度な応用技法です。漆の技法の中で皺状の模様を呈する地割印傳・松皮印傳は、後の型紙を通して模様をのせる漆 付け技法の先駆となりました。何枚も型紙を替えて多色の模様を作るのが更紗技法です。
印傳の特徴の一つである模様の多様さと、白革・染革・燻革の微妙な色調や更紗の多彩さも併せてご鑑賞ください。
*この展示は終了しております。