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企画展 第35回 印傳の形ー用から美へー

開催期間

2008年9月13日(土) ~ 11月30日(日)

企画展 第35回 印傳の形ー用から美へー

鹿革は軽くて丈夫で加工し易い特徴があり、日本では原始の時代から広く利用され、様々な形が作り出されています。
印傳の製品を用途別に見ると、主な例として袋物・提物・服飾品等が挙げられます。 袋物は使用目的によって大きさや形が多様化し、小形の提物は持ち運びに便利な形が工夫されています。 飾品は手・足・その他身体に合った着装し易い形状に作られ、鹿革のしなやかさと肌触りが特に愛用される理由といえます。
鹿革はまず毛や不要物を除去し、鞣の工程によって柔らかくします。成形に当っては白革をそれぞれの形に裁断し、縫い合わせて製品の形を作ります。また水濡れによる硬化を防ぐため、燻や漆付けを行い、防水性を高めます。燻は煙によって作り出された風合が自然の美しさを表し、天然塗料である漆を塗ることにより他に例を見ない艶を発し、時にはひびによって巧まざる模様を生み出します。縫製は綻びない丈夫さが第一条件といえますが縫い方の技術や縫目の変化に職人の熟練の技が隠されています。 袋物に独特の襞を入れることによって、形の変化と装飾性を示した作もあります。また紐を通すコキや留具のコハゼ・金具等に技巧を凝らす風潮は近世工藝の特色を示します。
今回は無地物や模様の少ない品を選び、用途別に陳列しています。 印傳の形に改めて注目し、用のかもし出す美を感じて頂ければ幸いです。
*この展示は終了しております。