お問い合わせ
開催期間
2013年11月30日(土) ~ 2014年1月13日(月)
軽くて丈夫で加工がしやすい鹿の皮は、古い時代から利用されてきたと考えられ、正倉院の宝物や東大寺の国宝の染革が、よく知られています。
鹿革に様々な装飾を施す甲州印傳の技法には、「燻」「更紗」「漆付け」があります。これらの技法は遠祖上原勇七以来代々受け継がれ、現在に至ります。
革羽織はもともと上層武士の洒落着として用いられていました。明暦の大火〔1657年〕以降は鹿革の特徴の一つである難燃性による防火の効果が認められ、火事装束として武家ばかりではなく、町火消(まちびけし)の頭(かしら)などにも着用されるようになりました。
江戸時代中期以降は一般の町民にも普及し、冬の防寒着として、又、粋や勇肌を誇示する伊達着としてももてはやされ、商家の大店では、使用人や出入りの職人達の晴着用として支給されるようになりました。
当館所蔵の革羽織の多くは、松や藁の煙で革を染め上げ色や模様を施す燻技法によって創られています。その大半は紐による防染を行った縞模様のものと、背、襟、裾廻りに家紋や屋号を意匠化して配置したものが多く見受けられ、当時の革羽織の流行や装飾の特徴を物語っています。
*この展示は終了しております。