火事頭巾(かじずきん)

火事頭巾は、火事装束の一つです。頭がすっぽり首まで入るようになっており、目のところだけが開いている形状となっています。左右や後方の火の粉をよけるように長さのある錣(しころ)がついています。
燻革は、強く軽く、水に濡れても硬直しにくいという特徴から好適な素材として用いられました。
当館の収蔵品の頭巾は家紋が入ったものが多く、武家で用いられたものと思われます。また火事装束として一式となっている資料は火災除けの意味から水に関連した模様が施されています。

火事装束(かじしょうぞく)

火事頭巾

丸酢漿草紋燻火事頭巾
(まるにかたばみもんふすべかじずきん)