印傳の型紙―技と美―

印傳の型紙―技と美―

印傳の型紙は「伊勢型紙」で知られる三重県鈴鹿市白子町に特別注文して、入手しています。伝統的な小紋をはじめ、現代の複雑な模様に至るまで全て、職人の手仕事によって作られ、技術は伝統工芸品の中で受け継がれています。

型紙は美濃和紙を柿渋で固めた型地紙に彫刻刀で彫り表します。代表的な彫りの種類として、古くから行われてきた「突彫り」、半円の刃先を回転させる「錐彫り」、刃先を手前に引く「引彫り」、桜の花弁状等になった刃先を用いる「道具彫り」の4種類があります。彫刻に使用する道具も職人自身が製作する場合が多く、模様によっては数種の道具を必要とすることもあります。

熟練した技と根気によって、繊細で美しい極小の模様の世界が彫り抜かれています。

平成27年9月19日~11月29日(この展示は終了しています。)