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企画展 第12回 印傳の古典作ー袋物ー

開催期間

2002年9月8日(日) ~ 11月24日(日)

企画展 第12回 印傳の古典作ー袋物ー

袋物は、古くから物を収納し、持ち運ぶという役目を担い、革・布・紙など様々な素材を用いて作られてきました。口をくくる紐を利用して担ぐもの、掛けるもの、提げるもの、そして 懐や袂に入れるもの等、用途に応じて各種の形態が考え出されています。
江戸時代になると、専門職人たちの高い工芸技術や意匠にも工夫が凝らされ、多彩な袋物文化が発達していきます。中でも巾着・財布・菎入れ・胴乱や、女物の筥迫・紙入れ・鏡入れ等、技と美を競い合った袋物が数多く作り出されています。そこには単なる実用を超えた美意識 や遊び心が示されており、当時のおしゃれの最先端を敏感に反映するものだったといえます。
明治時代なると、洋装化に伴ってオペラバックが流行し、大正末期からハンドバックが発達し、袋物にも新しい傾向が見られるようになります。
甲州印傳も、巾着などの袋物がその始まりといわれています。しなやかで軽く、その上丈夫な鹿革の特質を活かし、伝統的な技術を使って様々な物を作ってきました。中でも多くの襞によって美しい形を見せる「百襞」と呼ばれる巾着はその好例といえます。また燻・漆付・更紗の技法による色と模様は、印傳ならではの味わいを今日に伝えています。
今回は巾着・合切袋・信玄袋をはじめ、各種の袋物の古典作を取り上げてみました。それぞれの時代の流行を物語る古典作は、これからの新しい感性に合った袋物の可能性を示唆してくれるでしょう。
*この展示は終了しております。