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企画展 第16回 印傳の色ー白革の風合い 染革の彩ー

開催期間

2003年9月7日(日) ~ 11月30日(日)

企画展 第16回 印傳の色ー白革の風合い 染革の彩ー

甲州印傳の特徴は、丈夫でしなやかな鹿革の素材を活かしながら、彩色して装飾性を与えていることです。
鹿皮の毛や不要物を取り除き、麟の工程によって柔らかくされた革は、白革と呼ばれます。白革の風合を保ちながら、様々な技法で彩色した革が染革です。革に色を施す方法には、燻・ 染色・漆塗りがあります。
燻は、藁や松脂の煙でいぶして革を彩色する方法で、伝統技法の一つとして今も印傳屋に受け継がれています。燻の色合は主に茶褐色系で、濃淡にも微妙な変化が見られます。
天然染料による染色法も古くから行われ、藍・黒・紫・赤・黄の各色に染められました。 藍染は時代を越えて愛好され、革羽織や袋物などにも活かされました。また、鎧の威に染革を用いた例もあります。独特な趣をもつこれら染革の彩は永い歴史に育まれた日本の伝統色ともいえます。
革の全面に黒漆を塗る技法は、印傳屋の遠祖が創案したといわれます。皺状の模様から地割印傳・松皮印傳とも呼ばれ、後の色漆により模様をのせる漆付け技法の先駆となりました。
伝統的工法の鞣や天然染料の使用は昭和前期まで行われていましたが、現在は化学染料により黒・紺・赤・茶・紫の各色に染めています。この染革に型紙を通して模様をのせる漆付け技法では、黒・朱・白の三色の漆が使われています。印傳の美は、落ち着いた地の色と光沢ある色漆の模様との調和によってかもし出されています。
今回は、伝統技法による白革・燻革・藍染の古典作、現代製品による地と模様の配色例などを展示し、印傳の色彩美をご覧いただきます。
*この展示は終了しております。