お問い合わせ

展示案内

企画展 第22回 印傳の更紗ー華やかな色模様ー

開催期間

2005年6月5日(日) ~ 8月31日(水)

企画展 第22回 印傳の更紗ー華やかな色模様ー

鹿革に模様を付ける印傳の技法には、「燻」「漆付け」「更紗」がありますが、最も華やかな色彩表現を特徴とするのが更紗です。
更紗技法は古くから袋物・菎入・財布・弓懸・革羽織などに幅広く活かされてきました。印傳の更紗は、型紙を使って鹿革を鮮やかな色合に染める独特の技法です。単色と多色があり、多色では一色ごとに型紙を替えて色を付けます。昭和三十年代までは染料により染められましたが、それ以後は発色がよく色落ちの少ない顔料が用いられ、色の種類はきわめて豊富です。
更紗を施す革は、白革のほか、地色染めした革や燻べた革も使われます。また更紗染めと漆付けを併用することも多く行われます。
出品例で見ると、「縦縞燻円文更紗信玄袋」では燻べた革に黒一色の円文、「正平更紗巾着」では白革に藍と赤の二色で草花、「亀甲花文更紗籠信玄袋」では五色で亀甲花文が表現され、地色との対比や色の組み合わせにより独特の趣をかもしだしています。
近世初めに渡来した異国情趣あふれる更紗は、江戸後期には「和更紗」の発達を促し、時代が下るにしたがって模様や色使いに日本的な趣向や手法が取り入れられました。印傳の更紗にはこれらの伝統が反映され、今では三百種を超える多彩な更紗柄見本が伝えられています。
今回は更紗技法による古典作を中心に型紙・色付け見本・柄見本・現代製品などをご覧いただきます。
*この展示は終了しております。