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開催期間
2008年3月2日(日) ~ 6月1日(日)
燻技法は太鼓と呼ばれる大型の筒に白革を貼り付け、竈の上部にある穴から出る煙で革を染め上げる独特な技法です。太鼓は軸を中心に回転し、革が均等な色合いに染まるよう職人は煙の様子を調節しながら作業します。
革は熱や煙を当てることにより繊維が変化して柔軟になり、水に濡れても硬直し難くなります。このような実用性を活かして、武具・革羽織・火事頭巾・革袴・足袋等に多用されました。
燃やす材料は稲藁が多く用いられます。藁は煙がよく出て色にも安定性があり、稲作地では入手し易いという利点もあります。藁の白煙によって革は茶褐色に染まり、微妙な色の諧調を生み出します。松根(松脂)の黒煙は鼠色に染まります。藁と松根を組み合わせると鶯色に染まり、粋な燻として好まれました。
また糸を巻いて防染する「糸掛」では各種の縞模様や鶉模様が表されます。型紙を用いて糊で防染する「糊置」によって標章・小紋・その他各種模様を表すことが出来ます。燻技法の変化として新たな意匠の展開を見せています。
煙で革を染める技の起源は詳らかではありませんが、奈良時代には東大寺の「葡萄唐草文染韋」等によって完成度の高い燻革を見ることが出来ます。印傳の燻は太古より傳承された技を現代の作品に応用し、革工藝の歴史を護っています。
*この展示は終了しております。