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開催期間
2008年12月6日(土) ~ 2009年3月1日(日)
火を利用することを知って、人類は他の生物には見られない進化を遂げて来ました。
印傳の技法の一つである燻も火との関りによって生まれました。煙によって革の表面を処理することは、原始の時代に生活の中から会得した技術と考えられます。燻の技法は藁や松脂の煙によって濃淡色調の微妙な諧調を表し、模様を作る手法まで案出するに到りました。印傳の職人の間で行われて来た年末年始の火を祀る行事も、火を畏れ大切にする民間の風習と相通うものがあります。
印傳の製品の中で火と関りの深いものに火打袋や菎入があります。火打袋の記録は『古事記』に倭建命が倭比賣命より賜ったことが記されております。その形は明らかではありませんが、近世になると巾着形の袋に火打道具を納めて腰に提げる例が多く見られます。萇は南蛮交易によってもたら され、当時最先端の嗜として流行しました。入にも名物裂や印傳が好んで用いられ、金具や飾りに技巧を凝らしてもてはやされました。灰落しを根付として用いた例もあり、実用と洒落を兼ね備えた遊び心がうかがわれます。
火は身近な必要な存在であるとともにその扱い如何によっては猛威を振るいます。「火伏せ」に対する心得は、愛宕神社や秋葉神社の「火廼要慎」(ひのようじん)の札と併せて広く普及しています。 火事装束に鹿革を用いるのはその難燃性と着やすさによるものであり、中でも燻の革羽織は、火消しの頭の着装する伊達と誇りの象徴でもありました。
水も生命を保つ上で不可欠な存在です。龍は中国に於いて四霊の一つとして崇められ、王者に喩えられました。後世龍神は水の神として広く信仰の対象となりました。水はまた天象・地形により 様々にその姿を変化させます。印傳の模様や型紙によって水の多様な姿をご覧下さい。
*この展示は終了しております。