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企画展 第39回 開館十周年記念展ー印傳の技・用・美ー

開催期間

2009年10月24日(土) ~ 2010年2月28日(日)

企画展 第39回 開館十周年記念展ー印傳の技・用・美ー

印傳博物館は傳統技法による印傳の作品を中心に、鹿革その他の関連工芸品及び道具や参考資料等を収蔵しています。開館十周年を迎えた今回は、収集又は御寄贈いただいた古典作を「燻技法」「染の技法」「漆付け技法」「更紗技法」の技法別に分け、白革も加えてそれぞれ代表的な作品を展示しています。
燻技法は松煙等によって鹿革に色や模様を施す技法です。傳統的な技法として古くから行われており、奈良時代にはすでに高度な技術の燻革が遺されています。防染方法により、様々な色合いや模様を出すことが可能で、独特な色調と風合を呈します。近世になると革羽織や革袴にも用いられ、中でも革羽織は火事装束として実用と伊達を競う人々にもてはやされました。
染の技法も歴史は古く、天然染料によって藍・黒・紫・赤・黄等に染められました。特に藍染は、武具・革羽織・提物・袋物等、多岐に亘る用途の品々に用いられ、時代を越えて愛好されています。
漆付技法は印傳の代表的な技法として知られています。革の全面に黒漆を塗る漆塗は印傳屋の遠祖が創案したといわれています。皺状の模様の様子から地割印傳・松皮印傳とも呼ばれ、莨入や巾着等の提物に多く見られます。型紙の使用によって、小紋をはじめ色漆を用い、様々な模様が施されるようになり、装飾性が高まりました。
更紗技法は色ごとに型紙を替えて多色の模様を表現します。更紗は近世、外国からもたらされた木綿の模様染めをさしますが、その後日本の手法も取り入れられました。印傳の更紗もその技法を応用した例の一つであり、異国的で華やかな色彩の革は袋物や莨入等に多く用いられました。近年は日本人の好みを反映した模様も創作されるようになっています。
革工芸の見所は、傳統的な各種技法とともに、付属の金具や根付の精緻な細工、縫製の技巧等も注目されます。様々な用途の形の異なる品々によって革工芸の美をお楽しみ下さい。
*この展示は終了しております。