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開催期間
2013年6月8日(土) ~ 9月1日(日)
袋物は古くから物を収納し、持ち運ぶという役目を担い、革、布、紙などさまざまな素材を用いて作られてきました。口をくくる紐を利用して担ぐもの、掛けるもの、提げるもの、そして懐や袂に入れるものなど、用途に応じて各種の形態が考え出されています。
袋物の歴史を辿ると、日本では古事記の「因幡(いなば)の白兎(しろうさぎ)」の物語に大国主命(おおくにぬしのみこと)が袋を背に負う様子が表されています。時代が下り、鎌倉時代には武具等を納める袋や上刺し袋が作られ、室町時代になると「包む」という実用と美を兼ね備えた茶袋等が生まれました。また、江戸時代には袋物屋も登場し、生業(なりわい)として成立するほどの需要があったことがうかがえます。専門職人たちの高い工芸技術や意匠にも工夫が凝らされ、大名、武士、商人を中心に多彩な袋物文化が発達していきます。中でも巾着、財布、莨入れ、胴乱や、女物の筥迫(はこせこ)、紙入れ、鏡入れ等、技と美を競い合った袋物が数多く作り出されています。そこには単なる実用を超えた美意識や遊び心が示されており、当時のおしゃれの最先端を敏感に反映するものだったといえます。明治時代になると洋装化に伴ってオペラバックが流行し、大正末期からハンドバックが発達し、袋物にも新しい傾向が見られるようになります。
甲州印傳も服装の変化や文化の変遷により時代の流れを受けながら、袋物の発達と共に歩み、巾着、合切袋、信玄袋等、数多く作られてきました。しなやかで軽く、丈夫な鹿革の特質を活かし、伝統的な技術を使った様々な袋物はそれぞれの時代を物語ると同時に袋物の可能性を示唆してくれるでしょう。
*この展示は終了しております。