開館20周年記念展Ⅱ―印傳の模様・吉祥への願い―

鹿革は軽く丈夫で加工がし易いことにより、古来から様々な実用品に用いられました。また多様な模様を施すことの出来る独特な革工芸の文化を担ってきました。
吉祥は良い兆しを意味する言葉として用いられていますが、災いを避け、幸福を呼び寄せたいという願望をものに託し、形や図に示したものが吉祥模様です。吉祥模様には、動物・植物・故事・器物・気象・文字など種類は広範囲にわたります。由来を大きく分けると中国からもたらされた龍・鳳凰・鶴・亀などの模様、中国の起源に日本での吉祥的な意味が加えられて定着した松・竹・梅などの模様、日本で独自に創案された扇・橘・御所車などの模様があり、工芸や建築、服飾などに用いられてきました。
甲州印傳では、古くから伝統的な吉祥模様を取り入れ、身近なものに願いや祈りが込められてきたことを多くの資料からうかがい知ることが出来ます。
今回は日本人が大切にしてきた精神性や模様の好みを印傳の古典作と現代作に施されている吉祥模様を通じてご覧いただきます。
【開館20周年記念展Ⅱ-印傳の模様・吉祥への願い- 令和2年2月22日(土)~令和2年6月21日(日)】